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- モールトンAM-7 改
- 2012.12.15
この写真は、輪行時の効率を上げる為にボトル固定のネジ穴を利用して自作した変速レバー移設マウントと、当時13T/5速しかなかったスプロケットに応じるために導入したTA製61Tチェーンリングの為の自作チェーンガイド。 このおかげで輪行時の作業の煩わしさが劇的に軽減し、大口径チェーンリングの宿命である脱チェーンもかなり少なくなりました。 この自作チェーンガイドは、これから手掛ける予定のリファインで、最新の9〜11Tといった小径スプロケットに交換することでコンパクトなチェーンリングの導入が可能となるので、役割を終える予定です。
- モールトンAM-7
- 2012.12.14
長持ちシリーズ:モールトンAM-7。 1987年、ロンドンにてフレームセットで購入。確か当時の英国現地価格は20万近くだったと思う。8ヶ月間放浪の旅をして帰国直前での所持金は、7万4千円・・・。 ショップ店長に無理を承知で、拙い英語で、「日本でデザインの勉強をしています。日本では(モールトンを知っている人もほとんどいないし・・・)まだどこも輸入してないので、なんとか勉強のために持ち帰りたい。しいては僕は300ポンド(74000円)しか持ってないのだけど、譲ってくれないか?」と単的に伝えたら、「アウケーィ!」て返事が返ってきてビックリ仰天!しかもその後暫く店の裏に姿を消したと思ったら、お店にあった段ボールを使って信じれないほどにコンパクトに梱包された物体を抱えてニコニコと出てきて「Good luck!」と渡してくれました。 帰国してから金銭的問題から乗れる状態まで組み上げるのに半年。以降コイツでは、上石神井から上野までの通学から、鹿島槍にある山岳部の山小屋、日本海岸線を南下、能登半島一周、伊豆半島一周、長野、四国、広島、九州と、小径車が故のコンパクトさを生かしてフレームに括れるだけ荷物を括り付けて(テント、寝袋、ガソリンコンロ、コッヘル、水筒などなど)駆け回った。就職してからもたまに通勤で活躍、一度も故障する事無く多分2万キロ近くは走ったと思う。5〜6年前に初めてスポークが立て続けに折れてから暫く乗ってないけど、そろそろ復活の兆しか?! この記事をFacebookにアップした1週間後の12/9に、モールトン博士が他界した。 僕の胸にぽっかりと小さな穴が空いた。 長年の輪行に次ぐ輪行、幾度かの落車でボロボロになったフレーム。 オールペンして復活させようとしていたけど、このままの時間と共に使い込んで刻まれた無数の傷(勲章)を残して乗り続けることにした。 未だ逢った事の無い僕の特別な恩師に、合掌。
- カッシーナ・イクスシー青山本店見学会
- 2012.12.13
週一で担当している大学でのインテリアデザイン講義の一環として、イリア時代から20年近くお付き合いいただいているカッシーナの辻さんが、年末の忙しい時期にも関わらず40人を越える学生を受け入れてくれて、会議室まで準備してもらいました。 学生には「実際に目でみて触れてみる」ということの重要性、古典的なことわざですが「百聞は一見に如かず」を伝えているつもりですが、こうして見学会をやってみると、本当に「目でみて触れてみる」ことの意味が改めて実感できますね。 学生たちは、「知る」だけでなく「わかる」を少しでも感じることができたのでは?と思います。 未来の社会人へ有意義な時間と空間を提供してくれた株式会社カッシーナ・イクスシーと、親愛なる辻ちゃんに感謝します。 Cassina ixc. → http://www.cassina-ixc.com/
- アミーゴレーシング2012 in MOTEGI
- 2012.8.22
7月29日、毎年恒例となったアミーゴレーシングの夏の12時間耐久レースに参加させてもらった。 3年前に、ひょんなことからお誘いがあり、サーキットなど一度も走った事の無い僕が、ライトチューンを施したアルファロメオスパイダーを駆ける一員となった。メンバーはみんなヒストリックレースカー を所有する中、僕はノーマルのオンボロパンダ。オンボロのおかげで日常的にダブルクラッチとヒール&トウ(昭和のドライビングテクニック、カーレースでは当たり前の技)を駆使して非力なパンダを駆けらせているおかげで、案外違和感無くサーキット走行に順応できている。 3年間かけてメンバーのみんながコツコツとパーツを持ち寄り組み上げたマシン(僕は素人なのでただ見てるだけ・・・)の完成度は素晴らしく、並みいるチューンドポルシェすらコーナーでは追い込むことができるほどに。とにかく楽しい時間を過ごさせてもらいました。 いろんなジャンルのプロフェッショナル が集まって、遊びもプロフェッショナルに遊ぶ人たちに出会えることに感謝!
- 鈴木安一郎 写真展
- 2012.7.8
大学時代の同級生、鈴木安一郎氏(通称やっちゃん)の写真展に行ってきました。昔設計したホテル別荘で彼の絵画を納品したことがありますが、最近は地元御殿場で富士山の麓に生息するきのこの写真を撮影してるそうです。僕は彼のスタイルが気に入っていて、グラフィック作品から絵画、そして今回の写真のすべてにおいてデザイナーならではのハイセンス。曖昧な表現ですが何しろ僕が創る空間に凄くマッチする気がするのです。空間にはアートワークってとても大切な役割があるのに、最近は予算の関係でなかなか提案が通らず苦戦していますが、チャンスがあればどこかの物件で「きのこ」も提案したいところです。 クオリア・ジャンクションにて7/26まで http://www.qualiajunction.com/index.html
- A4ペーパータワー
- 2012.7.1
先日、母校芸大に呼ばれてちょっとした授業をしてきました。 90分 × 2限 ずっと話しをするのは辛いので、後半は「1枚のA4コピー紙でつくるタワー」というワークショップを設定した。条件は「糊やテープといった接合剤は一切使わない」「自立すること」の2つ。学生には負けられないのでムキになってこんなのつくってみました。 高さ1865mm、重量約4g。東京スカイツリーには当然負けてますが・・・(笑) 最長不倒の高さ2170mmへのチャレンジは、惜しくも敗退しましたが、学生以上に出題者の自分がハマってしまう出題でした。
- シマヘビ
- 2012.6.12
清瀬アトリエの周りはある意味、東京都から隔離された雰囲気の自然に囲まれています。 この頃になると日常のように蛇やトカゲやモグラ、時には狸など出没します。 そんな環境で育った娘は蛇など全く平気のようで、そんなのを捕獲してはアトリエに嬉しそうに駆け込んで報告してくれます。 今回は、猫に捕まった子供のシマヘビ(もしかするとアオダイショウの幼蛇かな?) を救出して駆け込んできました。大人になってから久しく蛇なんて触ってなかったですが、娘の手前強がって触ってみると、凄くしなやかでスベスベの感触に感動しました。「ああ〜生物って美しいんだ!」と改めて固定観念を取っ払って感動です。よく見ると顔も可愛いし「また猫に捕まらないよう遠くの雑木林に逃がしてあげなさい」と父親ぶりを発揮させてもらいました。 こんな環境が渋谷や銀座から 40〜50分って凄い!という清瀬市の宣伝です。
- 2012アミーゴレーシング決起会BBQ
- 2012.5.18
一昨年から参加させてもらっているアミーゴレーシングの夏の12時間耐久レースinもてぎ、の決起会BBQに行ってきました。「本気仕事人」にして「本気遊び人」のメンバーに囲まれて気合い十二分のエネルギーを受け取ってきました。 相変わらずパワフルなヒト達です!
- 新緑
- 2012.5.14
清瀬アトリエ裏の雑木林はすっかり新緑の緑でおおわれました。 四季の変化が刻一刻と感じられる毎日です。 木々には、沢山の小鳥が集まってきます。 今は鶯のさえずりが心地よい季節ですね。
- カタクリ祭り
- 2012.4.4
毎年この季節になると、アトリエの裏あたりに群生する野生のカタクリの花が開きます。清瀬市が「カタクリ祭り」と称して小学校を利用したイベントを行ったりするのですが、今年は寒さが長引いたためイベントが終わってからの開花となりました。 ここのカタクリは関東ではちょっと有名で、けっこう遠方からカメラを持ってたくさんの方が訪れます。この季節、土日になると日頃は静かな清瀬アトリエの周りもなんだか賑やかです。
- Fiat Panda
- 2012.3.22
久しぶりのブログ。最近FaceBookの手頃さにかまけてしまってます・・・ フィアットパンダって車知ってますか?1980年にイタリアフィアット社がイタルデザイン率いるジウジアーロに設計を委ねたヨーロッパで一番安い大衆車です。 今となっては、若き日の僕に“本当のデザインの価値を気づかせてくれた”デザインバイブルとなっています。“安いイコール価値が低い”ではなく“安いという価値”を真摯に答えた貴重なプロダクト。今乗っていても感動ものです。 近年のすべてが電子制御された車と比較するのはナンセンスなので、これはあくまでも趣味の領域ですが・・・それでも、その居住性や広い内部空間の確保、必要最小限のエンジン(燃費は町中でもリッター14〜15km)は現代の車の中でも古さを感じさせません。操る楽しさもピカいちですよ! まあそんなことなど考えて、大手術をしてまで直したパンダは、久しぶりに元気な音をたてて駆け回っています。なんだか運転している自分まで元気が出てくる不思議な車です! 稀ですが、まだまだ町中に生息するパンダを見つけたら心の中で声援を送ってあげてください。
- MO+ 東京都現代美術館
- 2012.1.17
1/15で終了の建築関連の展覧会に、駆け込みで長女を誘って行ってきました。 今年で中学3年生になるのに、まだ付き合って一緒に歩いてくれるのは嬉しい限りですね。それに、まさか自分がこんな歳になるとは!・・・傍と他人事のようにビックリ不思議な感覚でした。 東京都現代美術館の「建築、アートがつくりだす新しい環境ーこれからの“感じ”」という展覧会では、アントン・ガルシア=アブリルという建築家の、干草を仔牛が食べ尽くすことで出来た空洞がそのまま室内空間になる映像が一番お気に入りだったようです。 さて、この日の展覧会はこれでおわりではなく、六本木ヒルズの森美術館へ移動して「メタボリズムの未来都市展」へ。この展覧会では想像を遥かに越える情報量に親子共々ヘトヘトになりなりました。 それにしても1960年代の頃の日本の建築家のパワーというのは、とてつもないものだと仰天する展覧会でした。 知人から貰った招待券に展望台のチケットがついていたので、最後に東京の夜景を一望!帰りの電車はグッタリでしたが、文句も言わずついてきてくれた娘に感謝。こんな一日はもうそろそろ最後になるのかなぁ?・・・