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秋田犬のさくら
2015.10.18

秋田犬のさくら。秋田美人ならぬ秋田美犬(笑) かなりの美人さん。 http://www.cna.ne.jp/modules/tv8/index.php?content_id=676

秋田の空
2015.4.7

2013年4月に秋田に来てからとうとう早3年目に突入する。秋田の空は相変わらず変化が激しく、忙しさを紛らわしてくれている。

佐藤忠個展
2015.3.30

本日(日曜日)タイムアウトぎりぎりで銀座で開催中の佐藤忠個展に滑り込むも、日曜休廊を見落としていて撃沈。。まあしかしお陰さまでシトロエンのヒストリックカーに出会えたので良しとしよう。 http://on.fb.me/1EQWaKK

美術の授業課題
2015.3.25

次女が持って帰ってきた美術の授業課題。 課題条件は、 ・枠内を直線を使って5つの面に分割し色彩構成しなさい ・ただし分割した面は全て色を変えること よく見ると上辺と右辺上部に接しているように見える黒い線(線のような面・・・)には1mmほどの隙間がある。よく見ると薄いグレーは微妙に3色に塗り分けてある。よく見ると曲線に見える卵型の図形は短い直線を繋いで描いたらしい。微妙な青がかった灰色3色と黒と紫色で合計5色。 う〜ん、確かに条件は守っているようなのだが・・・ 変なところが影響(遺伝)してしまっているのか。。  

作品解説
2015.1.5

昨年(2014年)発表した二つの作品について解説文を書いてみた。 大学という研究および教育機関に於いては、創り出した作品に対して文章での客観的な補完が重要視される。しがない個人経営のデザイン事務所で培ってきた提案は、そのクライアントに対してのみ有効であれば必ずしも文章を媒体とせず成立する。しかしながらこの提案というものを、対となる1クライアント以外の不特定多数へ伝えていくには、文章化という手法は(第三者に向けて)大まかなヒントを伝えるには最も有効な手段の一つであることを再確認できる。 以下に、その二つの作品の解説文を紹介します。ご興味のある方は、ご一読していただけると幸いです。 『かさねの椅子』 このアイディアは1999年の夏、御茶ノ水のスターバックスでコーヒーを注文している時にふと頭に浮かんできた。紙コップの重なりにインスピレーションを得たのか・・・ スタッキングチェア(=積み重なる椅子)は人類が「椅子」を作り続けている歴史上で、ありとあらゆる試行錯誤が繰り返され様々な仕様のものが存在する。素材は無垢の木材、成型合板、スチールパイプ、合成樹脂、カーボンファイバーなどの最先端素材も含め歴史と共に多種多様な展開が見受けられ、またその構造に目を向けることで、設計者の類い稀なる工夫を多く発見することができる。 インスピレーションを得た1999年のペーパーモデル(スケールは僅か1/20というミニマルなもの)から10数年を経て、過去から現在進行中のスタッキングチェアの歴史を俯瞰的に再考し観察することで、ただ収納のための機能としてのスタッキングを超えて「美しく重なる」という付加価値としての新たなる構造へのチャレンジと、素材に対する原点回帰を試みることとした。 本作品「かさねの椅子」は、ショッピングカートの構造から多くのヒントを取り入れている。ちなみにショッピングカートの歴史を調べると「1937年にユダヤ系アメリカ人のシルヴァン・ゴールドマンが、木製の折りたたみ椅子をベースにした設計に基づいて最初のショッピングカートを組み立てた」とされる。奇しくもショッピングカートの原点は「椅子」から始まっていたのである。 構造を完成させるにあたり、日本の「おりがみ」が持つ伝統的思考を強く意識した。紙を「折る」「曲げる」ことで得ることのできる強度は、紙に限らず、木材、金属、合成樹脂などのあらゆる「薄い素材」の基本的構造解釈となる。僅か1.2〜1.6mmのスチール板で構成されるフォルムは、接合部を全てL字型断面で繋いでいくことで全体強度を確保する(→紙を折る)。座面の緩やかなカーブ断面も同様に荷重に対する強度を確保している(→紙を曲げる)。 このフォルムを構成するもうひとつの要素として、空間上すべての3次元方向(上下左右)に向けてテーパー(=抜け勾配)を設定することで、本体が床から浮くことの無い、水平方向への完全な「重なり」を可能にした。素材への原点回帰として、紙のように薄いスチール板を素材として利用することでスタッキング性能は非常に高く、また重量もフルサイズのアームチェアとしては超軽量級の4kgを切ることに成功した。 人類が作り続けてきたスタッキングチェア=「積み重なる椅子」に更なる進化を与え、積むことを全く必要としないリピーティングチェア=「かさねの椅子」をここに完成させた。 『BARA-stonewall』 2012年10月に発表したシックスインチ・ジャパンの新作ファニチャー『BARA』シリーズ「柱」と「アーチ」に続く第三弾、「石垣」をテーマとした提案をオリジナルとして、その設計をモックアップレベルのサイズに縮小することで遊具(積み木)としての展開を試みた。 元々は「機能」と「装飾」の関係性を極限まで分離することを目的とした実験的ファニチャーである『BARA』シリーズは、究極の収納を「装飾」への回帰と捉え、その装飾をバラバラに解体することで、ヒューマンスケールを忠実に押さえたフォルムを持つ極めて「機能」的なファニチャーに変身する。各パーツを自由に組み合わせることで、ローテーブル、デスク、ハイカウンター、ベンチ、スツール、ロッキングスツールへと展開し、シックスインチの特殊コーティング技術によって、軽量かつ豊かな弾力性を兼ね備えた「遊び心」が満載のファニチャーを実現化した。 2013年に開催した第一回湧水地点での発表は、この「遊び心」に注目し、本学のものづくりデザイン専攻助手であり木工作家の落合里麻の手によって天然の木(チーク)の塊から、カンナとノミによって一つ一つ削り出された完全なる単一品としてハンドメイドの遊具を製作した。今回(2104年)は、その2013年に湧水地点で発表した積み木『Bara-stonewall』の一般販売モデルを目指し、山梨県在住の木工作家、星匠に製作を依頼し、ローコスト化を模索しつつ桜と胡桃の無垢材からそれぞれロット数5を製作した。 日本の「石垣」をイメージした10個の異なる形状のブロックは、自由な組合せによってさまざまな表情を創り出す。バラバラにして元の石垣に戻すパズルに挑戦する。机の上に並べて枯山水の石庭をイメージしてみる。アーチを組んで重力と遊ぶ。絶妙な摩擦とバランスに挑戦して高さを競ってみる。などなど。 遊具のみならず、多様なジャンルにおいて世代を超えて大切にされるものには、必ず使用する時間の経過と共にストーリー(=物語)が付加されていく。無垢の天然木から一つ一つハンドメイドで丁寧に削り出された10個のブロックは、木材の持つ自然な優しさに触れながら遊んでいくうちに、自然につく手垢や汚れキズ跡が、時間と共に記憶の痕跡となって刻み込まれ愛着が湧いてくるよう、あえて無塗装で仕上げた。 尚、この『Bara-stonewall』は、この度の第二回湧水地点と並行して開催された、かわさきでアート2014(主催:Art Kawasaki in 2012 実行委員会、会期11/1〜30)にフルスケールのファニチャーとして新作発表を行った。